【めがね橋店】今月の店長のオススメ(2022年4月)

読み物

タイトル
言葉の標本函 オブジェを求めて
著者
澁澤龍彦
出版社
河出文庫

 小説家・フランス文学者・評論家であり、三島由紀夫をして「珍書奇書に埋もれた書斎で、殺人を論じ、頽廃美術を論じ、その博識には手がつけられないが(中略)この人がゐなかつたら、日本はどんなに淋しい国になるだらう」と言わしめた澁澤龍彦。
彼が古今東西の文学作品や歴史的著作の中から“これは”という輝きを放つ文章を採取・陳列した、タイトル通り「言葉の標本函」とでもいうべき一冊。
膨大な知識量をもってしても全く擦り切れることのない彼の想像力のルーツを感じることができる作品です。

 

コミック

タイトル
今日もかるく絶望しています。
著者
伊東素晴
出版社
メディアファクトリー

「この人、私なんかと話していて楽しいのかな」「ランチを食べに行くだけなのに朝起きれなかったら?”“道に迷ったら?”“うまく注文できなかったら?”と、どんどん不安になってゆく」などなど、日常のあれこれにいちいち敏感に反応して疲れてしまう著者の日常をつづったコミックエッセイ。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソンの略。光・音・匂い、または対人関係において非常に敏感な性質を持つ人々の事)の気質がある方が読むと「あるある!わかる!!」と共感できる内容なのではないかと思います♪

 

その他:絵本

タイトル
トマトさん
著者
田中 清代
出版社
福音館書店

暑い夏の日。うまく動けずにいる、真っ赤で熟れた大きな「トマトさん」を小川まで運ぶために、虫やトカゲたちが一生懸命力を合わせます。

トマトさんの「暑い表情」「切ない表情」「気持ちよく涼んでいる表情」がとにかく豊かで楽しい気持ちになる絵本です♪トマトさん、可愛い!