
日本を代表するケーキのひとつ「ショートケーキ」をはじめ、日本人は本当にイチゴが大好き。イチゴパフェ、イチゴジャム、苺大福、イチゴのかき氷、イチゴ飴など、かつての変わり種がいまや王道になるほど、独自の進化を遂げたメニューが、和洋を問わず日本にはたくさんあります。
古くは日本書紀や枕草子にもその名が記載され、その色、形、甘酸っぱさは、文学的ですらあります。かの有名な夏目漱石もイチゴジャムが大好物で、「吾輩は猫である」の中の登場人物に、「俺はジャムは毎日舐めるが…」と言わしめるほどでした。
ただし、甘くて水分量がたっぷりしているのは日本人好みに合わせて改良した結果です。海外では、イチゴ=かたくて酸っぱいもの。海外でいう「ショートケーキ」は、かたくてサクサクとしたビスケット生地。ふわふわのスポンジケーキに、真っ白な生クリーム、真っ赤なイチゴで彩られたものは、世界ではわざわざ「ジャパニーズ・ショートケーキ」と区別して呼ばれています。
瑞々しい国産イチゴの第一号だった「福羽イチゴ」は、現在の「新宿御苑」で開発されました。かつては皇室献上用で、門外不出の果物で、一般庶民はけして手に入れられない、特別な果物だったのです。
現在は、それをルーツとした様々な品種のイチゴが流通に乗り、12月から5月ごろまで、容易に手に入れられるようになりました。2月の今は、コンビニやケーキ屋さん、和菓子屋さん、ファミリーレストランでも、豊かなイチゴのメニューが目に彩を与えます。
「ステキだな」と思ったものに改良を重ね、自分の好きな気持ちを込めてどんどん発信していく……。日本人のそういう気質を表しているもののひとつが、イチゴなのかもしれません。
昨今SNSでは、「いちごつみ」という短歌リレーが楽しまれています。前の人の短歌から「一語」を摘んで、自分なりの「短歌」に繋げていく…。その軽やかで確かな広がりは、万葉和歌の時代から今まで、連綿と続く「ステキだと思うものの積み重ね」だと感じます。
ほんだらけは、「古本屋」です。でもその取り扱っているものは多種にわたります。文庫や単行本だけではなく、CD、DVD・Blu-ray、ゲーム、雑誌、同人誌…また一部の店舗では、アニメグッズなども取り扱いしています。
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