
『銀河鉄道の夜』の猫漫画や、『アタゴオル物語』で有名なますむらひろしの初期作品集。牧歌的な雰囲気の印象が強い作者ですが、この作品は、横尾忠則に憧れて上京した青年が、雑誌ガロに連載していた時期のものであるということが納得の1冊です。芸術的で、攻撃的で、意味深長で、とにかくガロっぽい。ガロガロしい。
個人的には、アタゴオル物語で有名な登場人物がたくさん出てくるのですが、青年の印象が強かったテンプラに、ひげがついていることに驚きました。

ドラえもんやQ太郎に続く、少し無様だが愛嬌のあるキャラクター妖怪についての系譜をたどる1冊。江戸時代に大流行した滑稽な化け物たち。当時の江戸を闊歩し、失敗を重ねるユーモラスな姿に、当時の江戸のひとたちは熱狂しました。
愉快なことに、化け物たちが「化けてだます」姿にも流行があり、田舎の化け物たちが、黄表紙を片手に江戸について、当時の最新情報について勉強する姿も描かれています。これを読むと、あなたも化け物たちに夢中になる!?

「絵本は、ふつうの本とも、画集とも違う。どの一場面、一語が欠けても別の顔。一冊まるごとで、人格ならぬ「本格」があるようです。好きになったら、自分のそばにいて欲しい。我儘にも時々、棚から取り出して、ひとしきり眺めて、しまっておいて、また手を伸ばし…。――どんな時も心強い、大切なルームメイトです」
巻末、小さな小さな文字で書かれた、編集者の感想が秀逸すぎます!
1978年から1997年に発行された絵本を、絶版本含め掲載。今とはちがう発色の、色刷りの感触を確かめてください、