1年のうちでもっとも寒く、雪にはあまり縁がない地域でも、小さな雪だるまが街角に姿をあらわす季節。でも2月は雪の果て。「寒さの中に、小さな春がひそんでいる」「雪が消えると、春が来る」という言葉が多い季節でもあります。
昨日見た 處(ところ)にはなし 雪だるま 正岡子規
霜や雪などの溶けた春のぬかるみを春泥と言いますが、ふだんコンクリートやアスファルトに慣れ親しんでいるわたしたちには、少し実感しにくいですよね。でも、街角にあった雪だるまが消え、道路が積雪のあとでぬかるんでいるのを見ると、冬もそろそろ終わりだな、と感じます。三か月にわたる長く辛い冬がやっと終わることを「三冬尽く(みふゆつく)」と言うそうです。言葉の意味に比べ、字面も音も、愛らしいように感じます。
少しずつ日が伸びて、夜の訪れが遅くなったり、新しい文房具に心をときめかせたり、日に日に手に届きやすい値段になる苺の赤さに、財布のひもをゆるめたくなったり。
いつもの帰り道、ふだんの生活の中にも、もうすぐそこに春はやって来ています。
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まだまだ寒い日が続きますが、もうすぐ春がやってきます。春は出会いと別れの季節。新年度や新生活が始まる直前は、本を売りに来られる方が急増し、沢山の本が入荷いたします。お値段は在庫数によって変動しますので、春休みが始まる前にご来店頂いた方が金額UPの可能性が大きくなります。ぜひお早めにお持ちください。