「何か圧倒的な作品にドはまりして読みはまりたい!」
そんな欲求を持て余している人がいるなら、いかがでしょうか、この作品。中国古典「水滸伝」を北方謙三が全19巻の壮大な革命譚として小説化した物語です。
国が乱れ、民が困窮した北宋末期の中国を舞台に、腐敗した政府を倒して世の中を正すべく立ち上がった熱き男たち活躍が、ハードボイルド作家・北方謙三ならではの表現で生き生きと描かれています。
Vシネマ的なこてこての男気が大好きな方には、特にたまらないはずです!
はかなげでありながらもその文学的で幻想的な世界観が、息の長いファンの心をつかんで離さない作家・近藤ようこの時代作品集です。生と死、人間と人外、闇と光を行き来しながら紡がれる男と女たちのはかなく悲しい物語が4編収録されています。おすすめは、源氏物語に出てくるキャラクターを、独自の解釈で描いた作品「玉鬘」。原作とは一味違った、妖しく美しい存在感で周りを翻弄する女・玉鬘の解釈に引き込まれます。
キングコング・狼男・吸血鬼……etc。「おなじみの顔ぶれ」から、びっくりするようなオリジナリティが光るキワモノキャラまで。100年を超える映画史を彩ってくれた「モンスター」たちの歴史と活躍を、貴重な写真群と共に追った1冊。
ちなみに私が興味をもった作品は1973年の「シンドバッド黄金の航海」です。 アリババと戦う6本腕のカーリー像・ライオンと鷲のキマエラであるグリフォン・半人半馬のケンタウロス……高熱が出た時に見る夢みたいでワクワクします。