サクサクト 削レル氷 粉ヲナシテ ビードロ皿ニ 雪ツモリケリ 正岡子規

夏本番、毎日暑い日が続きます。「夏休みは、午前中の涼しい時間帯に宿題をしていた」「田舎の祖父母宅に子どもだけ預けられ、1か月放置されていた」「夏は、なにもない退屈と戦っていた」など、経験していた人でさえ、今ではもう信じられないような遠い夏の日常。エアコン(冷房)も、昔は普及率も低く贅沢品でしたが、今では健康や生命維持のための生活必需品という趣が強くなりました。「日本の夏」は刻々と変わり続けています。
でも、夏の夜を見上げ、かき氷に舌鼓を打ち、夏の太陽を浴びながら蝉しぐれに身を浸していると、日本にも変わらぬ夏があることを感じます。
8月19日は俳句の日です。長く続くテレビ番組で俳句が人気となる一方、SNSでは短歌が人気となっています。何気ない日常の中から、普遍的な美しさを見出したり、自分ならではの視点で一場面を切り取ったりと、短い言葉の中で広がるイメージは無限です。

どこかに出かけるだけが、夏の冒険ではありません。本を読み、音楽を聴き、絵画を楽しみ、映画に没頭する。なにかに没頭したあと、ふと視線を上げ、回りに目を向けるだけで、日常の中にもワクワクの種が眠っていることに気づきます。
この夏は、子どもだけではなく大人も、夏の研究を思い出して、昔好きだったナニカに触れてみてはいかがでしょうか。虫や鳥の世界を眺めたり、また、暑い夏にぴったりのごはんを作ってみたり…。誰かと楽しむのはもちろん、ひとりでワクワクするのも、たまらない贅沢です。

ほんだらけには、夏の研究にピッタリの本や、思わず手に取ってしまいたくなる美しい本、心の栄養になりそうな教養の本も、各種取り揃えております。

本は心のごはんです。

古本屋から「本」が消えていく時代の中で、ほんだらけは今でも「ほんだらけ」。あなたの街の、本棚です。ぜひ一度、お近くのほんだらけにご来店下さい。

 

☆読書はローコスト・ハイリターン☆

昔読んだ本が、今になって新しい感動を与えてくれたり、1冊の本をスタートに、数珠繋ぎのように気になる本が次々に生まれてきたり。発売されたばかりの本も、100年前に書かれた本も等しく、『今』あなたと出会うことで、生まれる何かがきっとあります。読書って、本当に楽しくって、おもしろい!

ただ、古本との出会いは一期一会。ステキだな、と思った本が常にあるとは限らないのが、古本の世界。「おもしろそうだな」と思える本と出逢ったなら、ぜひ手に取ってみてください。その本は、あなたを新しい世界へ誘ってくれる本かもしれません。