荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』ではいくつか小説がでておりますが、こちらは第4部『ダイヤモンドは砕けない』についてジョジョ20周年を記念して書かれた物語です。作者は乙一で、ジョジョの世界と乙一作風の組み合わせが非常に上手くいっており、ジョジョファンには是非一度読んでいただきたい作品です。電子書籍より、文庫版より、ぜひハードカバー本を手に取っていただきたく、その手触りや雰囲気からジョジョの世界に引き込まれそうな、もはやグッズとしても良い一品です。
凍るような眼をした棘のある悪役令嬢・ルナリア。ゲームの中で彼女はその風貌から周囲にひどく虐げられており、彼女に惹かれ助けてあげたいと常々思っていた主人公は、あるとき転生し何故かルナリアになってしまった。驚きつつも自分の中のルナリアの記憶を辿ると、ゲームの中ではそんな展開はなかったはずなのに、ルナリアは自死を選んでいた……。最愛の悪役令嬢・ルナリアを自死に追いやったクズどもを、自身がルナリアとして裁いていく華麗なる復讐劇で、作画がとてもストーリーの雰囲気とマッチしておりめちゃくちゃ好きです。
読めば必ず、あの頃の懐かしかったを記憶を呼び起こしてくれ、春時代へとタイムスリップをさせてくれます。
たまには、過去を振り返ってみるのも良いかもしれませんね♪