1日限定の雨の言葉

7月は、雨がよく降る季節です。梅雨が明けたら、夏の雨。農作文化が色濃い日本では、雨の恵みに敏感でした。日本語には、雨の種類や表現を表すことがば、なんと400種類以上あると言われています。

そんな中、1年に1度の七夕にちなみ、1日だけ降る雨に、特別な名前がついていることを御存知でしょうか。七夕前夜に降る雨を、「洗車雨」と呼びます。彦星が織姫に会いに行く「牛車」を洗う水が、天から降ってきているそうです。そして、七夕に降る雨を「灑涙雨/酒涙雨(さいるいう)」と言います。

七夕当日、「雨になると天の川にかかる橋を渡れないので会えない」と考える地域と、「雨になると雲間を縫って逢瀬がしやすい」と考える地域とがあります。そのため、七夕の涙雨の意味は、「会えなくて悲しい涙雨」「あえてうれしい涙雨」「別れを惜しむ涙雨」と地域によって大きく意味を変えます。

1日限定の雨の言葉。雨の降る様子や季節、時間などでこまやかに表現を変え、意味すらも大きく異なるのは、雨の持つもの悲しさに同調したり、逆にできるだけ前向きにとらえようとしたりしているからかもしれません。日本人の心の営みが感じられますね。

「言葉」を知ると、見えなかったものが見えてきます。同じ季節を、過去の日本人がどのように考え、とらえていたか。同じように感じることも、まったく違うように捉えることも多々あります。文化のちがいや感性のちがいは、広い世界にも感じますが、長い歴史を誇る日本だからこそ、積み重なって出会うことが出来るものもあります。本との出会いは、人との出会い、そして、自分自身との出会いです。

雨の季節、ぜひほんだらけにお越しください。雨の季節をさらにブラッシュアップしてくれる本が、きっとあります。

☆夏の早得情報☆

夏休みが始まりますと、本を売りに来られる方が急増し、沢山の本が入荷します。

お値段は在庫数によって変動しますので、お早目にご来店頂いた方が金額UPの可能性大です♪ ぜひお早めにお持ちください。