【めがね橋店】今月の店長のオススメ(2021年11月)

読み物

タイトル
ちんちん電車
著者
獅子文六
出版社
河出文庫

今では長崎を始めとした、限られた土地でのみ見かける「ちんちん電車(路面電車)」ですが、明治から昭和にかけては東京でも走っていました。

こちらの作品は、「私は東京の乗り物の中で都電が一番好きである」と述べる作者が、都電に揺られながら見た風景やエピソードを穏やかな文体で綴ったエッセイ集です。著者が現在の長崎の路面電車に乗ったら、どんな反応をするのだろう?

見慣れた「ちんちん電車」に乗るのが少し楽しくなる作品です♪

 

コミック

タイトル
将棋めし
著者
松本渚
出版社
メディアファクトリー

高将棋の試合において、対局と同じくらいに「棋士たちが食べているご飯」が気になってしまうのは私だけでしょうか?いえきっと、私だけではないはず….。

私が一番インパクトに残っている勝負めしは、やはり対局中の加藤一二三九段がニコニコしながら注文する「うな重」です!

プロ棋士である主人公・峠なゆたが対局の休憩中に食べるメニューを本人の思考と共に描いた本作は、我々「勝負めしマニア」には堪らない内容なのではないかなと思います。

ひふみんも、こんなにグルグルと考え込んで注文していたのかなあ?(いや、たぶんちがうかな・笑)

 

その他:本

タイトル
手拭―庶民の芸術 浮田コレクション
著者
浮田光治
出版社
染織と生活社

浮田コレクション=手拭収集家 浮田光治氏の約5,000点におよぶ手拭コレクション。こちらの本には幕末から明治・対象・昭和の意匠を凝らした約300点が掲載されています。

人間国宝による作品が多くある一方で、無名の作家による隠れた名作も数多く紹介されており、その鮮やかさ・美しさ・可愛らしさに、自然と顔がほころぶ1冊です。