暑さの峠も越え、朝夕は涼しい風を感じます。夏の入道雲に交じって、高い空には、するりと泳ぐ鱗雲……「行き合いの空」に出会うことができる、ほんの刹那の季節です。
暑気と涼気、蝉の声と鈴虫の音。ふたつの季節が出合い、混じり合い、移り行く季節。夏の疲れが出やすい時期ですので、無理はせず、身体に優しいものを食べ、体調を整えましょう。そしてゆっくり、秋の美しい月を眺めませんか。
今年の中秋の名月は、9月13日。中国でも「中秋節」として月見を楽しみます。日本の「月見団子」と同じく、中国では同じく月に見立てたお菓子「月餅」を食べることが風習となっています。国は違えど、月を愛でる気持ちは同じなんですね。
ほんだらけには、体調を整える本や、また月に関する本、中国文化や日本の歴史に関する本がございます。少し早いですが、読書の秋をはじめてみませんか?
体調を崩したドラックストア店員・山下藤子は、中華街にある「薬屋カフェ」のスタッフ・王に助けられ、心と体を癒してくれる中華スイーツの魅力に出逢うこととなる……。
長崎出身・在住の作家である江本マシメサさんが、長崎の新地中華街を舞台にして描いた作品です。2巻では、長崎新地中華街の「中秋節」を舞台にストーリーは進みます。
お仕事小説+体に優しいスイーツとお茶+恋のお話し=ふんわり癒しの小説はいかがでしょうか。