「ぼくがかんがえたさいきょうのたんていしょうせつ」というセリフが聞こえてきそうな、芦部拓さんの遊び心とリスペクトに溢れた作品です。
大阪の老舗薬種商の本家・元祖争いから引き起こされた惨劇を金田一耕助・明智小五郎が推理する表題作のほか、東西の探偵ヒーローたちが1933年サンフランシスコの「ホテル・ミカド」で起こった殺人事件に集結する「≪ホテル・ミカド≫の殺人」などを収録した、七編の短編小説集です。
要所要所にちりばめられた横溝正史・江戸川乱歩をはじめとする作品やキャラクターへのパスティーシュ(模倣・借用・混成)が、ファンにはたまらない内容となっております!
個人的には隠れた名作なのではないかと勝手に思っているギャグマンガです。
隙あらば下半身丸出しで奔放に大暴れする園児・いぬまる君と新任保育士たまこ先生の日常には素直な笑いがこぼれますし、「こんなネタで笑ってしまった」という若干の悔しさも感じます。
幼稚園バスを待ちながら両手で掲げる「いぬまる 真実の愛 絶対見つけるゾ~!」のメッセージボード(あいのりパロディ)や、「遊ぶときは思いっきり遊んでいいけど時間は守りましょう」と諭す先生に対して放つ「そんなのゆとり教育じゃない…!」という発言など、2009年当時の世情をこすりまくった絶妙なギャグが随所に織り込まれています。
最近、ばかばかしいものが足りていない方にお勧めしたい作品です。
最近はYouTube動画で過去の名作・迷作ゲームのプレイ動画を気軽に視聴できるようになったため、過去のゲーム作品群に興味を持たれる方が多いのではないかと思います。
こちらの「RPGヒストリア」は1980年代初頭、コンピュータRPGの始祖である「ウルティマ」「ウィザードリィ」の発売から脈々と続いてきたRPGゲームの歴史を、時代ごとの分岐点となった名作RPGたちの解説とともに紐解いてゆく、マニアにはたまらない1冊となっております。
「ゼルダの伝説」「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などのメジャーシリーズはもちろんのこと、「リンダキューブ」「MOTHER2 ギーグの逆襲」「ラプラスの魔」など、タイトルを聞くだけでニヤリとしてしまうクセの強い作品もピックアップされています。
紙面を読んで気になった作品をYouTubeプレイ動画で確認すると、より一層楽しめるはずです!