【銅座店】今月の店長のオススメ(2020年9月)

読み物

タイトル
かたみ歌
著者
朱川湊人
出版社
新潮文庫

東京の下町・アカシア商店街で次々と起こる不思議な出来事。

昭和の時代を舞台にした、どこかノスタルジックなホラー短編集です。人情味溢れる人物たちが、ゾクッとするような怪奇な出来事に遭遇したり、時には切なく悲しい体験をしたりと、どこか悲哀や温かさがあるストーリーがつまっています。

昭和の懐かしさを感じさせ、ホラーなのに読後に良い余韻を残す作品が多く収録されています。漫画の三丁目の夕日が好きな方にお勧めです。ぜひご覧になられてください。

 

コミック

タイトル
よふかしのうた
著者
コトヤマ
出版社
小学館

人であれ、物であれ、動物であれ何かを好きになるときというのは、「気付いたときに好きになっていた」というパターンが多いと思います。


例えそれが吸血鬼であれ。


この物語は、普通の中学生【夜守コウ】が吸血鬼の【七草ナズナ】のことを「頑張って好きになる」ための物語です。描かれる舞台は、暗いようで明るいような「夜」が中心。昼間には見せない街の姿を、皆様も一度は見たことがあるのではないでしょうか。まるで何かに引き込まれるような心地よさが、この漫画には詰め込まれています。舞台も恋愛も一風変わった「よふかしのうた」是非一度、読んでみてください。

 

その他(DVD)

ジャンル
DVD-BOX
タイトル
まんが日本昔ばなし

30代半ばを過ぎた大人たちが、今の時代の子供たちに見せたいTVアニメといえば、案外これではないでしょうか?

市原悦子さん・常田富士男さんの独特な語り口で紡がれる懐かしい日本各地の昔ばなしは、大人たちには懐かしさを、子供たちには新鮮な気持ちを与えてくれるのではないかと思います。ストーリーや表現方法に現代とのギャップを感じる箇所があるかもしれませんが、そこも含めてお勧めしたい作品集です。

DVD-BOX第1集には桃太郎、カチカチ山、金太郎等の有名昔ばなしが多く収録されているため、入門編にはもってこいですよ♪