9月は夏?それとも秋?

まだまだ暑さ厳しく、しかし空にはいわし雲が浮かぶようになってきました。テレビをつけると、朝は「暦の上では秋が訪れました」という挨拶が聞こえ、しかし夜には、夏アニメや夏ドラマがまだ放送中。昼間はまだ蝉が鳴いているけれど、夜には秋の虫の音が響きはじめて…。

さて、はたして9月は夏なのでしょうか、秋なのでしょうか。答えは、「夏でもあり、秋でもある」。ふんわりとした答えになってしまいますが、「何で区分するか」によってその答えは変わります。

*年度:【夏】7月1日〜9月30日は夏。
*天文学:【夏と秋】秋分(9/23頃)〜冬至(12/22頃)が秋。
*旧暦・二十四節気:【秋】7月~9月=立秋(8/7頃)〜立冬前日(11/6頃)は秋。
*気象学:【秋】9月1日〜11月30日が秋。

むかしは、春夏秋冬はそれぞれ3か月ずつ均等に感じていたように思いますが、今は年々、夏は長く、その分、春秋は短くなってきているように感じます。

5月のはじめに初夏を迎え、梅雨をのぞいて10月初旬まで、たっぷり夏。10月中旬~11月、駆け足で秋が過ぎ去り、12月1月2月は寒さに凍え、3月4月にやっと春が来たかと思えば、すぐに夏、という体感。ただ、地元の秋祭りのポスターをみたり、コンビニに並び始めた秋スイーツをみたり、本やさんで「秋のおすすめ本」を目にしたり……。あちらこちらで、小さな秋を見つけることができます。

みなさま、『読書の秋』の準備はできていますか。暑くも寒くもない貴重な「秋」。集中して思いを馳せるにはぴったりの、秋の夜長を満喫するためのアイテムとして、「本」はとってもおすすめです。

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