梅一輪一輪ほどの暖かさ

旧年中は、ほんだらけを御愛顧賜りましてありがとうございます。
ほんだらけスタッフ一同、本のソムリエとして一層の精進に努めてまいります。
本年も宜しくお願い申し上げます。

梅一輪一輪ほどの暖かさ

澁澤龍彦さんは、『フローラ逍遥』の中で、梅の花のことを、「的皪たる花」とよんでいます。的皪とは、あざやかに白く輝くさまという意味です。

「冬の日差しを浴びて的皪と咲く梅の花」のことを、「派手派手しいところが少なく、凛としたところがありすぎるのではないか」と言いつつ、服部嵐雪の俳句を引用し、「「むめ一りん一輪ほどのあたたかさ」といったような、いわばミニマムの美学」と論じています。

この句には、ふたつの意味をよむことが出来ると言われています。

ひとつは、「寒く厳しい中でも、梅が一輪咲いているのを見ると、ほんの一輪ほどのあたたかさを感じる」という、意味。
もうひとつは、「梅の花が一輪、また一輪と咲いていくほどに、少しずつあたたかくなっていく」という意味です。

寒風の中、冬の日差しにあたたかさを感じるのは難しい季節です。それでも、白く輝くあざやかな梅を見て、ほんのわずかでも心の中のあたたかさを感じることや、いつか来る春の訪れを待ち望む気持ちを、忘れないようにしたいですね。

ほんだらけは2021年も、「本は心のご飯です」をモットーに、夢と希望と感動を与える素敵な本を、皆様にお届けできるよう努めて参ります。本年も宜しくお願い申し上げます。

≪年始営業時間≫のご案内

1/1 
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宗像店 店休日
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銅座店 12時~21時営業
時津店 12時~20時営業

1/2~
各店通常通り営業いたします。
 ※時津店1/2~1/5通常営業、1/6-1/7店休日となります。