1998年に講談社ノベルスとして発表された作品を文庫化した一冊。ひとつのアイディア(トリック)を短編ミステリに仕立てた8編が収められています。
短編だからこそという仕掛けや読者への問いかけもあり楽しめますがもちろん、謎解きをしないで物語として楽しんでも大丈夫です!
なぜこのタイトルであるのか、最後まで読み終わると…。
田舎で喫茶店(食堂?)を営んでる冴えないおじさん高梨佐吉。
そんな彼の元に親戚の女の子、高梨まなを夏休みの間だけ世話をすることになった。というのも、彼女は霊や妖怪の類が見える少女で、そのせいで家族との関係が上手くいかなくなってしまった。そこに白羽の矢が立ったのが佐吉で、彼もまた櫛を通して見ることで人外が見える人だった。
最初はお互いに距離を感じた二人だったが、一緒にお店を切り盛りし、妖怪たちや神様といっしょに過ごしていくことで次第に打ち解けていった。
しかし佐吉には、櫛にまつわる何か重大な秘密を隠していた。
「死神に会いたい」
それが彼の願いで、何を意味するのか。
インターネットで多くの人とつながる現代社会。飽和する情報の中で、どうしたらみんなに読んでもらえるのか?意図を正しく伝えられるか?オリジナリティーを出せるのか?そんな悩みに寄り添った内容です!ブログや本を書きたい人は是非ご一読を!